コンフォーマンス認証、相互運用性試験（IOT）バッジ及びエンド・ツー・エンド（E2E）試験バッジ発行の手続きについて
１. O-RAN仕様書
認証及びバッジ発行のための試験は、O-RAN仕様書（O-RANアライアンスが定めた仕様書）に基づき試験を行い、同仕様書に定めた基準に適合しているかどうかを確認します。O-RAN仕様書の最新版は以下にあり、O-RANアライアンスが定めた条件の下でどなたでもご利用できます。
https://orandownloadsweb.azurewebsites.net/specifications
O-RAN仕様書は、年３回（2月、6月、10月）発行されています。認証及び各バッジ試験に対応するO-RAN仕様書は以下のとおりです。
| 認証又はバッジ | O-RAN仕様書名 | 備考 |
| コンフォーマンス認証 | O-RAN Conformance Test Specification： O-RAN.WG4.CONF.0 | |
| IOTバッジ | O-RAN Fronthaul Interoperability Test Specification (IOT)： O-RAN.WG4.IOT.0 | |
| O-RAN Interoperability Test Specification (IOT)： O-RAN.WG5.IOT.0 | ||
| E2E試験バッジ | O-RAN End-to-end Test Specification： O-RAN.TIFG.E2E-Test.0 | |
| O-RAN Security Test Specifications： O-RAN.WG11.Security-Test-Specifications.0 | ||
| 認証及び各バッジに共通 | O-RAN Certification and Badging Processes and Procedures：O-RAN.TIFG.Cert-Badge.0 | 手続き等についての基本的な事項 |
| O-RAN Certification and Badging Processes and Procedures：O-RAN.TIFG.Cert-Badge.1 | 試験結果等の概要を記載するテンプレート | |
| O-RAN Certification and Badging Processes and Procedures：O-RAN.TIFG.Cert-Badge.2 | 試験結果等の詳細を記載するテンプレート |
２. 認証又はバッジ発行の試験を受けるための手続き
① コンフォーマンス認証、IOTバッジ及びE2E試験バッジの発行を受けるためには、O-RANアライアンス構成員（「member」、「contributor」又は「academic contributor」）であることが必要です。同アライアンスの構成員でない場合は同アライアンスへのご加入をお願いいたします。
② 試験対象機器の仕様が認証又はバッジに関するO-RAN仕様書に適合していることを可能な限り事前にご確認をお願いいたします。なお、O-RAN仕様書の内、「O-RAN ALLIANCE Test and Integration Focus Group Certification and Badging Processes and Procedures：O-RAN.TIFG.Cert-Badge.0」は、最新バージョンを使用してください。他の仕様書は試験実施時点の旧バージョンを使用することも可能ですが、複数バージョンの仕様書を混合して使用することはできません。
③ 最初に認証又はバッジの発行を受けたい旨、Japan OTIC事務局あてご連絡をお願いいたします。
メール：contact-us(at sign)japan-otic.jp
※(at sign) は、「@」置き換えてください。
電話：046-839-0222
④ 申請書に必要事項を記入してJapan OTIC事務局あてご提出をお願いいたします。Japan OTICの特定の試験室（ホスト）での試験をご希望される場合は、その旨ご記入をお願いいたします。
application （申請書）
| Company（会社名） |
| Contact Name（連絡先氏名） |
| Contact e-mail（連絡先メールアドレス） |
| Contact Address（連絡先住所） |
| Contact Phone（連絡先電話番号） |
| Product Name/Model（製品名/型名） |
| Product Software/Firmware Version（製品ソフトウェア/ファームウェアのバージョン） |
| Product Description（製品概要） |
| Date of Submission（申請日） |
| Date of expected start of testing（希望する試験開始日） |
| Preferred OTIC（希望するOTIC） |
| Sub-system Type（サブシステムタイプ） |
| Preferred host to conduct the test（試験を行う希望するホスト） |
| Preferred publication date（希望する公開日） |
| Preferred level of details to be published（希望する詳細公開レベル） |
⑤ Japan OTIC試験担当者とお打合せを行い、試験内容、試験に伴う作業、試験スケジュール等を決めて、試験料金のお見積もりをご提示させていただきます。試験対象機器の仕様によっては、試験ができない場合もありますのでご了承ください。また、試験料金は、試験対象機器の仕様等により試験作業量が大きく変わりますので、現時点ではあらかじめ決められた料金表はございません。
⑥ 試験を実施することになったときは、秘密保持契約等の所要の契約を締結していただきます。
⑦ O-RAN仕様書に基づき試験を行い試験結果を検証して、試験報告書（Test report）及び概要報告書（Summary report）を作成いたします。
⑧ 認証又はバッジ発行の可否は、Japan OTIC事務局から通知します。認証又はバッジを発行する場合は、O-RANアライアンスから提供された認証ロゴ（電子データ）を交付いたします。併せて以下の認証IDを発行いたします。
JPOTyy####
注 yyはバッジを発行する日が含まれる年の西暦の下二けたとし、####は0001から始まる連続した番号とする。
３. 認証又はバッジ発行後の作業
① 試験報告書（Test report）及び概要報告書（Summary report）に改ざん防止とOTICやベンダーの真正性を保証するために、それぞれに信頼できる認証局が発効した電子署名（OTICやベンダーの連署）を行います。
② O-RANアライアンスのウェブサイトでバッジに関するカタログデータ（認証ID、認証の日、ベンダー名、機器の型式名、試験実施OTIC名など）が公表されます。
③ バッジロゴは、ウェブサイト、パンフレット、製品本体上の表示など、マーケティング目的で利用することができます。
④ O-RAN仕様書の規定により、試験報告書（Test report）及び概要報告書（Summary report）は、O-RANアライアンスのMember（通信事業者）から提供の要求があったときは提供する必要があります。一方、Member以外の者から提供の要求があった場合には、これらに権利を有する関係者全ての許諾がない限り提供はいたしません。
⑤ 受検者はコンプライアンスフォルダを６年間維持する必要があります。コンプライアンスフォルダとは、被試験機器がバッジ発行基準に適合していることを示す詳細な測定結果や関連する資料などを集めたものであり、少なくとも以下の情報を含めることとされています。
| ・Index of contents ・Completed ICS with test execution information ・Model/type numbers ・Brand name ・Manufacturer detail ・Technical description including a block diagram, circuit diagram ・Details of significant design aspects (features, specifications, installation measures, control of variants and manufacturing) ・Variant description (as applicable) ・Software version(s) / SVN ・Reference to versions of O-RAN ALLIANCE Certification Criteria used ・User, installation, or special instructions ・Test data ・Internal and the third party test reports ・Products tested for interoperability ・Details of changes in hardware and/or software configuration together with evidence of continued compliance ・Evidence that the device has been developed and tested according to the Quality Management Program requirements ・A copy of the Certification Declaration |